『地球のくらしの絵本2 土とつながる知恵』四井真治 [著] 宮崎秀人 [立体美術] 畑口和功 [写真]
¥2,750 税込
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「地球のくらし」をつくっていくには、土とのつながりをとりもどしたり、生きものの多様性や自然の中にあるエネルギーをいかしたりすることが大切です。この絵本は、日々のくらしの中で自然のしくみを発見し、自分のくらしを「小さな地球」に変えるためのものです。人がくらすことで土は豊かになる。生ごみやうんこを土に還して土の力をふやし、たくさんのいのちを育もう。かご型堆肥枠や堆肥小屋、ミミズコンポスト、コンポストトイレなどのつくり方使い方と、堆肥の使い方。
わが家では、堆肥小屋を「いのちの泉」と呼んでいます。堆肥小屋には、くらしからでるすべての有機物(ごみ)が集められています。庭の木々の落ち葉、せん定したした枝、薪割りのときの木の皮やおがくず、家族のうんこやおしっこ、生ごみ、ヤギやニワトリのふん、縁側の下で死んでいたタヌキ、キツネにやられたニワトリ、窓にぶつかって死んだ小鳥、部屋の片隅で死んでいたムカデやクモ.....どれも、生きもののからだだったもので、それらが堆肥の中の微生物やミミズやカブトムシの幼虫などに食べられることで、畑や果樹園、草花、芝生などの新たな「いのち」として生まれかわります。そんなふうに、堆肥小屋にはくらしからでるごみのほとんどを土に還すむだのないしくみがあり、新たにそこからいのちが生みだされています。だから「いのちの泉」なのです。
(著者あとがきから抜粋)目次
土は、どうやって生まれたんだろう? 2
土は、生きものとともに生きている 4
土とつながったくらしは、場を豊かにする 6
堆肥をつくり、土とつながる 8
不織布の袋で堆肥をつくろう 10
ワイヤーの枠で堆肥をつくろう 12
コロコロ転がして堆肥をつくろう 14
ミミズを飼って堆肥をつくろう 1箱のつくり方 16
ミミズを飼って堆肥をつくろう 2箱の使い方 18
うんこやおしっこを堆肥にしよう 20
堆肥小屋で堆肥をつくろう、家畜を飼おう 22
堆肥小屋での堆肥づくりと家畜の飼い方 24
土を調べ、土をつくろう 26
多様な生きものがすむ豊かな場をつくる 28
土のある未来のくらし 30
パーマカルチャーとは?パーマネント(永久の)とアグリカルチャー(農業)、あるいはカルチャー(文化)を組み合わせた言葉で、「永続的な農業」「永続的な文化」ともいいます。1970年代にオーストラリアのビル・モリソンとデビッド・ホルムグレンのふたりが提唱した考え方で、自然と調和した持続可能なライフスタイルを総合的につくりあげていくことをめざしています。植物や動物、そしてくらしに必要な水やエネルギーなどをどのようにくらしの場にデザインし、また、それらの間にいい関係をつくりあげていくのか、パーマカルチャーの考え方の中には、さまざまなくふうやヒントがあります。
大型本: 31ページ
出版社: 農山漁村文化協会
発売日: 2015/11/1
サイズ: 28.5 x 21.2 x 1.4 cm
著 四井真治(よつい しんじ)1971年福岡県生まれ。信州大学農学部森林科学科、農学研究科修士課程にて緑化工学を学ぶ。緑化会社や肥料会社などに勤務後2001年に土壌管理コンサルタント、パーマカルチャーデザイナーとして独立。人がくらすことで場が豊かになるくらしのしくみ(小さな地球)を提案し、八ヶ岳南麓の自宅敷地で自ら実践している。日本文化の継承を取り入れたくらしのしくみを提案するパーマカルチャーデザイナーとして、国内外で活動。立体美術 宮崎秀人(みやざき ひでと)1972年、東京都に生まれる。東海大学教養学部美術科卒業。雑誌編集者などをへて、アニメーションの美術制作、キャラクターグッズなどの立体造形を制作。絵本に『つくってあそぼう 油の絵本』(農文協)、『ぼくのうちはどうぶつえん』『むしばくん』(ブロンズ新社)など。写真 畑口和功(はたぐち かずのり)1949年生まれ、日本大学芸術学部写真学科卒業。大阪高島屋宣伝部在籍中、朝日広告賞等受賞。その後イタリアへ渡りスタジオをミラノに開設、国内外で活躍。在伊37年を経て現在八ヶ岳山麓に移住。日本広告写真家協会会員、大阪芸術大学短期大学部客員教授。
農山漁村文化協会
(のうさんぎょそんぶんかきょうかい)近代化は、あらゆる場面で生産効率を高め便利な生活をもたらしましたが、自然と人間の関係を敵対的なものに変えてしまいました。
農文協は、農と食・健康・教育を軸心として「いのちの流れ」を呼びおこし、都市と農村の関係を変え、自然と人間の調和した社会を形成することをめざして、総合的活動を展開する文化団体です。