『地球のくらしの絵本5 自然エネルギーをいかす技』四井真治 [著] 宮崎秀人 [立体美術] 畑口和功 [写真]
¥2,750 税込
「地球のくらし」をつくっていくには、土とのつながりをとりもどしたり、生きものの多様性や自然の中にあるエネルギーをいかしたりすることが大切です。この絵本は、日々のくらしの中で自然のしくみを発見し、自分のくらしを「小さな地球」に変えるためのものです。
太陽からふりそそぐエネルギーのつかまえ方と使い方。太陽熱温水器、ソーラードライヤー、お玉タービン、堆肥発酵熱の利用など。
くらしに必要なものや機能は、じつは、くらしの場や地域にそろっています。私たちの祖先は、それらを自分の子どもや孫、そのまた子孫までもが使えるように、場の豊かさを守るくふうをしてくらしてきました。ところが現代では、化石燃料を使い、森を伐ってコンクリートでかため、合成洗剤を使い、護岸してドブ川にしています。場を豊かにするのではなく、環境をこわすことで成り立つくらし方だから、地域どころか地球の未来が危ぶまれています。
お金さえ払えば必要なものが簡単に手に入る便利なくらしに慣れてしまった現代人にとって、「地球のくらし」に戻るのは、なかなか簡単ではありません。限りがあるけれど、身近に末長く続いていくもの ?? ほんとうは、それらが私たちの命を繋いでいます。現代人は、そのいちばん大切なものを忘れてしまっているのではないでしょうか? ほんとうに大切なもの、ほんとうの豊かさとは何か? 家族と全ての生きものと未来の子どもたちのことを真剣に考えてくらすことこそが、ほんとうの「地球のくらし」だと思います。
(著者あとがきから抜粋)目次
エネルギーは仕事をする力 2
自然を動かすエネルギー源は太陽だ 4
人のくらしとエネルギー 6
太陽エネルギーを利用する 8
太陽光パネルを使ってみる (太陽光) 10
太陽熱温水器を使ってみる (太陽熱) 12
ソーラーフードドライヤーで、ドライフードをつくる (太陽熱) 14
ソーラークッカーで料理をしてみる (太陽熱) 16
「お玉タービン」水車で電気をつくる (水力) 18
風車でできること。揚水、風力発電 (風力) 20
薪ボイラー(バイオマスボイラー)を使おう (バイオマス) 22
廃食用油でディーゼルエンジンを動かす (バイオマス) 24
発酵熱と太陽熱を利用した温床をつくる (バイオマス+太陽熱) 26
発酵アルコールを燃料に使おう (バイオマス) 28
未来のくらしをつくるエネルギー 30
パーマカルチャーとは?パーマネント(永久の)とアグリカルチャー(農業)、あるいはカルチャー(文化)を組み合わせた言葉で、「永続的な農業」「永続的な文化」ともいいます。1970年代にオーストラリアのビル・モリソンとデビッド・ホルムグレンのふたりが提唱した考え方で、自然と調和した持続可能なライフスタイルを総合的につくりあげていくことをめざしています。植物や動物、そしてくらしに必要な水やエネルギーなどをどのようにくらしの場にデザインし、また、それらの間にいい関係をつくりあげていくのか、パーマカルチャーの考え方の中には、さまざまなくふうやヒントがあります。
大型本: 31ページ
出版社: 農山漁村文化協会
発売日: 2016/6/25
サイズ: 28 x 21 x 1 cm
著 四井真治(よつい しんじ)1971年福岡県生まれ。信州大学農学部森林科学科、農学研究科修士課程にて緑化工学を学ぶ。緑化会社や肥料会社などに勤務後2001年に土壌管理コンサルタント、パーマカルチャーデザイナーとして独立。人がくらすことで場が豊かになるくらしのしくみ(小さな地球)を提案し、八ヶ岳南麓の自宅敷地で自ら実践している。日本文化の継承を取り入れたくらしのしくみを提案するパーマカルチャーデザイナーとして、国内外で活動。立体美術 宮崎秀人(みやざき ひでと)1972年、東京都に生まれる。東海大学教養学部美術科卒業。雑誌編集者などをへて、アニメーションの美術制作、キャラクターグッズなどの立体造形を制作。絵本に『つくってあそぼう 油の絵本』(農文協)、『ぼくのうちはどうぶつえん』『むしばくん』(ブロンズ新社)など。写真 畑口和功(はたぐち かずのり)1949年生まれ、日本大学芸術学部写真学科卒業。大阪高島屋宣伝部在籍中、朝日広告賞等受賞。その後イタリアへ渡りスタジオをミラノに開設、国内外で活躍。在伊37年を経て現在八ヶ岳山麓に移住。日本広告写真家協会会員、大阪芸術大学短期大学部客員教授。
農山漁村文化協会
(のうさんぎょそんぶんかきょうかい)近代化は、あらゆる場面で生産効率を高め便利な生活をもたらしましたが、自然と人間の関係を敵対的なものに変えてしまいました。
農文協は、農と食・健康・教育を軸心として「いのちの流れ」を呼びおこし、都市と農村の関係を変え、自然と人間の調和した社会を形成することをめざして、総合的活動を展開する文化団体です。