『山で暮らす愉しみと基本の技術』大内正伸[絵と文]
¥2,860 税込
山暮らしの衣食住における「住」を突き詰めた本書。草を刈り、木を伐る為の刃物の手入れから始まり、石垣、水源、小屋作りまで、とっても真面目な内容。山暮らしを覚悟した人、山暮らしを覗き見したい人に。
木の伐採と造材、小屋づくり、石垣積みや水路の補修、囲炉裏の再生など山暮らしで必要な力仕事、技術の実際を詳細なカラーイラストと写真で紹介。本格移住、半移住を考える人、必読。山暮らしには技術がいる!
目次序章 山暮らしの技術とは?
第1章 木を伐る、草を伐る-光と風を取り戻す最初の仕事
1.木を伐り、草を伐る道具たち
2.刃の研ぎ方、メンテナンス
3.手道具の柄を継ぐ
4.チェーンソーその構造
5.チェーンソー目立てとメンテナンス
6.草刈りと木の伐採時期
7.草刈りの実際
8.伐採の実際
9.特殊な木、傾斜木の伐採
10.掛かり木の処理
11.枝打ちした木の処理
12.倒した木の処理
13.高所作業の枝切り
14.木を人力で運ぶ
15.丸太から材を取る
16.薪づくりと枝葉の利用
第2章 石を積み敷地をつくる-石垣再生の手法と実際
1.石垣の種類と機能
2.構造と土留めの原理
3.必要な道具と服装
4.石垣再生の手順
5.帳張りで直線をみる
6.石の選び方と石の積み方
7.裏込め石・飼い石挿入の注意点
8.既設部と補修部の接点の擦り付け
9.高い石垣を積むとき
10.角、天端の処理と完成後
11.石垣のメンテナンス
第3章 水源と水路-水をコントロールする
1.水の流れをチェックする
2.水源と取水法
3.管で水をひく
4.中継タンクを理解する
5.凍結防止とメンテナンス
6.管が破損したときの補修法
7.排水路は動植物の生息地を考える
8.排水路をつくる
9.水路のメンテナンス
10.水路に生き物を充実させるアイデア
11.トイレの処理を考える
第4章 小屋をつくる-建てることで木を学ぶ
1.小屋の構造を知る
2.各部の素材と加工
3.雨対策と敷地選び
4.材料の長さ、本数の計算-簡単な図面をひく
5.丸太の加工
6.建て方の順序
7.垂木を番線でとりつける
8.野地板(横さん)を打つ
9.屋根材を張る
10.壁を張る
第5章 火を使う-燃やすことで循環し完結する
1.火を焚く効用
2.石で組む簡単野外カマドで火を燃やす
3.囲炉裏の機能と便利さ
4.囲炉裏の構造と再生
5.囲炉裏グッズをそろえる
6.囲炉裏の火の燃やし方・消し方
7.熾き炭の保存と利用法
8.灰の利用法
9.囲炉裏の部屋の使い方
大型本: 143ページ
出版社: 農山漁村文化協会
発売日: 2009/6/1
サイズ: 25.6 x 21 x 1.4 cm
大内 正伸1959年生まれ。イラストレーター、著作家。日本大学工学部土木科卒。設計会社勤務を経て、1986年『山と溪谷』誌でデビュー。自然系のイラストの他、手書き文字を用いたエッセイ、絵地図を得意とする。1996年、森林ボランティアを機にスギ・ヒノキ林再生のテーマを追求し、間伐の技術書を書く。2004年、群馬で山暮らしを始める。2009年、旧アトリエ(山暮らし)との二重生活を送っている。作詞・作曲を手がけるギター弾きの顔もあり、川本百合子(歌)とのユニット「SHIZUKU」の紙芝居・音楽ライブは各地で賞賛を受けている。
農山漁村文化協会
(のうさんぎょそんぶんかきょうかい)近代化は、あらゆる場面で生産効率を高め便利な生活をもたらしましたが、自然と人間の関係を敵対的なものに変えてしまいました。農文協は、農と食・健康・教育を軸心として「いのちの流れ」を呼びおこし、都市と農村の関係を変え、自然と人間の調和した社会を形成することをめざして、総合的活動を展開する文化団体です。