野口のタネ|黄もちとうもろこし|焼きトウモロコシで美味しい
¥314 税込
水分が少なくスイートコーンほど甘くはないが、甘味があり、モチモチとした食感の昔から日本にある黄粒の在来種もちトウモロコシ。
トウモロコシの原産地は、中南米。16世紀にヨーロッパに伝わり、100年足らずのうちに中国まで伝わったといいます。突然変異でもち種が生まれたのは中国と言われ、もち文化圏のアジア全域に広がりました。
名称:黄もちとうもろこし Yellow Waxy Corn ・ Zea mays L.var.ceratina
内容量:50ml,約140粒
蒔きどき 露地では5、6月
種子加工 なし
種子消毒 なし
特 徴・用途草丈は180cm前後。本数は多くないがヤングコーンも収穫できる。
焼きトウモロコシにして美味しい。茹でて食べても良い。トウモロコシ全般に言えることだが、柔らかい未熟果を食用にするので、収穫期が遅れて硬くならないよう注意する。
育て方、タネの取り方主産地/全国 採種地/長野県
● 収穫期:夏から秋
● 播種期:ポリマルチで地温を上げれば4月中から
● 発芽適温:13から14℃以上が良い
● 生育適温:平均気温で20から23℃
● 栽培法:風媒花のため、風上に他品種のトウモロコシがあると、他品種の花粉で実が変質する(キセニア)。黒もち種や白もち種が近くにあると、できたトウモロコシに様々な色が混じる。また風下に営利栽培用のF1種スイートコーンがあると、糖度や肉質が変化して商品価値が低下することがあるので、熟期をずらすなどの工夫が必要である。上部の雄花の花粉を下部の雌花が受けて実がつくので、雄花の花粉を雌花が受けやすいように、長く一列に作付けしないで、短く数列に、まとめて作付けする。アワノメイガに充分注意する。
● 播種法:30cm間隔に数粒ずつ点播し、発芽後間引いて一株にする。
● 覆土:2〜3cm。乾燥した畑ではやや深く、地温が低いときは浅めに蒔くと発芽しやすい。
●採種法:20個体以上(できれば50個体)の完熟果を確保し、数本ずつ逆さに束ねて風通しの良い軒下などに一ヶ月以上吊るして乾燥し、茎から手でもぎとって脱粒する。
● 発芽検定月:2022/11 発芽率 75%以上確認
● 種子寿命:完熟し、充分乾燥したタネの寿命は長いと言われている。
● 休眠:ない。
● 種子保存法:紙袋に入れ、冷蔵庫のような低温低湿度の場所で保管する。
※注意事項
1:種子を食用、飼料用に使用しないで下さい。
2:小児の手の届かない場所に保管して下さい。
3:直射日光を避け、涼しい所で保管して下さい。
野口勲氏プロフィール野口のタネ・野口種苗研究所代表
1944年生まれ。
全国の在来種・固定種の野菜のタネを取り扱う種苗店を親子3代にわたり、埼玉県飯能市にて経営。
伝統野菜消滅の危機を感じ、固定種のインターネット通販を行うとともに、全国各地で講演を行う。
著書に「いのちの種を未来に」「タネが危ない」、共著に「固定種野菜の種と育て方」等。
家業を継ぐ前には、漫画家・手塚治虫氏の「火の鳥」初代担当編集者をつとめた経歴を持つ。
野口のタネ・野口種苗研究所(http://noguchiseed.com/)
タネが危ない!わたしたちは「子孫を残せない野菜」を食べている。いま世界の農家で使われているほとんどのタネが「F1」と呼ばれる一世代限りしか使えないタネ。そしてF1の中でもオシベがない「雄性不稔」と呼ばれる、生物学的には異常なタネが増えていると言います。
食糧生産の効率化のために増え続けるF1のタネ、私たちの食の安心や安全は守られているのでしょうか?
---- 雄性不稔植物を使ったF1種の作り方 ----
まず改めて簡単に用語のおさらいです。
● F1種:異なる性質を持つタネを、人為的に掛け合せてつくった、雑種の一代目のこと。異種を掛け合せてつくるイイとこ取りの種です。
● 除雄:作物が自家受粉(自分の花粉で受精すること)しないように雄しべを手で取り除くことを言います。F1種は「雑種」であるため、自家受粉されては目的の雑種がつくれないため、除雄が必要になります。
● 雄性不稔:植物の葯(やく)や雄しべが退化し、花粉が機能的に不完全になることを言います。人間で言えば、男性側に原因のある不妊症と同じです。
---- 雄性不稔植物はどのように生まれるのか? ----
とても便利な雄性不稔植物ですが、どのように生まれてくるのでしょうか?
ズバリそれは、突然変異によるミトコンドリア異常によって生まれてくるのです。
ミトコンドリアとは簡単に言えば、細胞のさまざまな活動に必要なエネルギーのほとんどを、直接あるいは間接的に供給する器官です。この、生物にとって必要不可欠なミトコンドリアに異常をきたすことによって雄性不稔植物が生まれてくるのです。つまり、今私達が口にしているものの多くは、このようなミトコンドリアに異常のある野菜ということになります。このような異常のあるものを食べて続けても体への影響は無いのでしょうか?
タネをつなごう固定種とは「固定された形質が親から子へ受け継がれる種」のことを言います。
つまり、親としていいものを選んで選別淘汰していき、そのいいものを遺伝的に固定していき、安定したものを栽培していくということです。それが京野菜などの伝統があり、個性を持った野菜として根付いています。
固定種の利点は、遺伝子が固定されているため、自家採種が基本的に可能であること。
野菜を成熟させて、種まで採ることは決して簡単なことではありませんが、私たちが食べているお野菜たちの一生を見守ることができるのはとても素晴らしい体験になるでしょう。
野菜たちは私たちに食べられるために育つのではなく、種を残して子孫を繋ぐのが彼らの一生です。種を残したいという植物たちのエネルギーは凄まじく、全く違う姿になるものもあります。そんな姿を見ることによって、改めて食べもののありがたさを感じることができるでしょう。