野口のタネ|河内一寸蚕豆|日本一大粒の美味ソラマメ
¥314 税込
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日本一大粒の美味ソラマメ
河内一寸蚕豆(かわちいっすんそらまめ)
国内採種品
世界で最も古い栽培作物と言われる。北アフリカ原産。8世紀頃日本渡来。本種は兵庫の武庫一寸から大阪で改良。
特徴
そら豆中最大粒の大阪伝統種。耐寒、耐病性強く、栽培し易い晩生種。2粒莢が6、7割を占める。(莢の中の粒数が少ないほど大粒)本種は無消毒種子なのでソラマメゾウムシが侵入している場合があるが、発芽には影響しない。
用途
塩茹で。煎り豆。煮豆。(噛んでみて歯の跡が付かないほど乾燥させると貯蔵性高い)花を乾燥させて作ったお茶は頭痛薬にも。
蒔きどき
10月
採種地
大阪府
発芽率
80%以上
種子加工
なし
種子消毒
なし
商品詳細
収穫期
5、6月。
播種期
10月(下旬を過ぎ寒くなると発芽率が落ちる)
発芽適温
15〜25℃(15℃以下と35℃以上は発芽低下)
播種法
水平又はお歯黒を斜め下向きにポットまきし早めに定植する。
覆土
種が隠れる程度
生育適温
16〜20℃(暑さに弱い。25℃以上では生育・着莢ともに劣る)
栽培法
半月前後育苗し、本葉2枚、3cm程の小苗を土を落とさないように定植(株間40cm)する。本葉4、5枚で越冬させると寒害を受けない。3月に主茎の先端を摘芯し、分枝の発生を促す。アブラムシの予防にはHB-101の効果が高い。収穫適期は、莢が肥大して毛が消え、莢の背筋が黒くなり下向きになった時。
採種法
最初の莢を完熟させ、黒変後莢から外し日に当てて乾燥する。ソラマメゾウムシの喰入を予防するためには、莢に産卵される5月頃にスミチオン等の薬剤散布をする。
種子寿命
長命種子で、低温低湿度なら最長10年保存できる。
休眠
完熟、乾燥後は無い。
種子保存法
よく乾燥し、お茶の缶などに入れ冷蔵庫の隅に。
野口勲氏プロフィール野口のタネ・野口種苗研究所代表
1944年生まれ。
全国の在来種・固定種の野菜のタネを取り扱う種苗店を親子3代にわたり、埼玉県飯能市にて経営。
伝統野菜消滅の危機を感じ、固定種のインターネット通販を行うとともに、全国各地で講演を行う。
著書に「いのちの種を未来に」「タネが危ない」、共著に「固定種野菜の種と育て方」等。
家業を継ぐ前には、漫画家・手塚治虫氏の「火の鳥」初代担当編集者をつとめた経歴を持つ。
野口のタネ・野口種苗研究所(http://noguchiseed.com/)
タネが危ない!わたしたちは「子孫を残せない野菜」を食べている。いま世界の農家で使われているほとんどのタネが「F1」と呼ばれる一世代限りしか使えないタネ。そしてF1の中でもオシベがない「雄性不稔」と呼ばれる、生物学的には異常なタネが増えていると言います。
食糧生産の効率化のために増え続けるF1のタネ、私たちの食の安心や安全は守られているのでしょうか?
---- 雄性不稔植物を使ったF1種の作り方 ----
まず改めて簡単に用語のおさらいです。
● F1種:異なる性質を持つタネを、人為的に掛け合せてつくった、雑種の一代目のこと。異種を掛け合せてつくるイイとこ取りの種です。
● 除雄:作物が自家受粉(自分の花粉で受精すること)しないように雄しべを手で取り除くことを言います。F1種は「雑種」であるため、自家受粉されては目的の雑種がつくれないため、除雄が必要になります。
● 雄性不稔:植物の葯(やく)や雄しべが退化し、花粉が機能的に不完全になることを言います。人間で言えば、男性側に原因のある不妊症と同じです。
---- 雄性不稔植物はどのように生まれるのか? ----
とても便利な雄性不稔植物ですが、どのように生まれてくるのでしょうか?
ズバリそれは、突然変異によるミトコンドリア異常によって生まれてくるのです。
ミトコンドリアとは簡単に言えば、細胞のさまざまな活動に必要なエネルギーのほとんどを、直接あるいは間接的に供給する器官です。この、生物にとって必要不可欠なミトコンドリアに異常をきたすことによって雄性不稔植物が生まれてくるのです。つまり、今私達が口にしているものの多くは、このようなミトコンドリアに異常のある野菜ということになります。このような異常のあるものを食べて続けても体への影響は無いのでしょうか?
タネをつなごう固定種とは「固定された形質が親から子へ受け継がれる種」のことを言います。 つまり、親としていいものを選んで選別淘汰していき、そのいいものを遺伝的に固定していき、安定したものを栽培していくということです。それが京野菜などの伝統があり、個性を持った野菜として根付いています。
固定種の利点は、遺伝子が固定されているため、自家採種が基本的に可能であること。野菜を成熟させて、種まで採ることは決して簡単なことではありませんが、私たちが食べているお野菜たちの一生を見守ることができるのはとても素晴らしい体験になるでしょう。
野菜たちは私たちに食べられるために育つのではなく、種を残して子孫を繋ぐのが彼らの一生です。種を残したいという植物たちのエネルギーは凄まじく、全く違う姿になるものもあります。そんな姿を見ることによって、改めて食べもののありがたさを感じることができるでしょう。