『食べる薬草事典ー春夏秋冬・身近な草木75種』村上光太郎[著]
¥2,200 税込
そこに草木がある限り、何かしらの利用法がある。新芽や若葉だけでなく、夏の固くなった葉や冬の雪の下の根茎など「いま、身の回りにある薬草」の活かし方。いつも野山を歩いて健康効果も倍増。
春先の若葉や新芽を食べるだけでなく、茎や種子、根の食べ方まで知っていれば、一年中大地の恵みを利用できる。薬草を「食べる」ことを重視するのが村上流。身近な薬草にこれだけの利用法があると知れば、野山が宝の山に見えてくる。危険性の少ない植物を四季を通じて楽しむ、万人のための薬草利用事典。
雑草という草はないその昔、昭和天皇が侍従長に「どんな草にも名前や役割はあり、人間の都合で邪険に扱うような呼び方をすべきではない」とおっしゃったそうですが、「雑草」という認識の「その辺に生えてるなんの変哲も無い草」だと思っていたものが体を癒す薬草だと知った時、私たちを取り巻く見なれた自然が突然輝き始めます。
野草である薬草は、季節や場所によって採れる種類が異なり、その種類と手当法によって健康増進、病気の予防、怪我や疾患の治療など、その効能は薬草の数だけ多岐に渡り、昔から家庭療法として暮らしの中に息づいてきました。
食べるが一番!薬効を取り入れるいちばんの近道は食べること。病気の時だけでなく、日常生活に生かす食べ方が満載。お茶やおひたし、天ぷらだけでなく、皮ごと焼いて食べる・根をきんぴらにする・発酵させて酵母を取る・本格薬酒をつくるなど、食生活を豊かにする知恵の数々です。
どんな場所で採取できて、どんな効能があって、どんな病気に効果的で、どんな利用法があって、どんな風に料理するとおいしいなど事細かに記載されているので、いつでも気軽に利用できる、まさに実用書です。
単行本(ソフトカバー):118ページ
発行所:一般社団法人 農山漁村文化協会
発売日:2010/1/29
サイズ:21 x 14.8 x 1.8 cm
村上光太郎1945年生まれ。
徳島大学大学院薬学研究科修了。
薬剤師。薬学博士(九州大学)。
徳島大学薬学部助手を経て、2004年より崇城大学薬学部薬用植物園教授。
農文協一般社団法人 農山漁村文化協会(のうさんぎょそんぶんかきょうかい)
自然と人間が調和する21世紀へ
近代化は、あらゆる場面で生産効率を高め便利な生活をもたらしましたが、自然と人間の関係を敵対的なものに変えてしまいました。農文協は、農と食・健康・教育を軸心として「いのちの流れ」を呼びおこし、都市と農村の関係を変え、自然と人間の調和した社会を形成することをめざして、総合的活動を展開する文化団体です。