野口のタネ|時なし三寸 高農鮮紅三寸人参|生育旺盛で作りやすい時無三寸
¥314 税込
根身は10cm位の短型で鮮やかな紅朱色、揃いの良い豊産種。草勢強く、寒暖いずれの土地でもよく生育し作りやすい。甘味に富み、栄養価も高くサラダ等生食として美味です。
甘味に富み煮物、炒め物サラダ等に好適です。間引いた時の人参の葉はおひたし、汁の具等に利用出来ます。
名称:高農鮮紅三寸人参
内容量:8ml,1600粒以上
蒔きどき 各地方による
発芽率 60%以上
種子消毒 なし
ニンジンは発芽しにくいので発芽まで充分湿度を保ってください
育て方、タネの取り方主産地/全国 採種地/イタリア
● 収穫期:播種後75日前後。
● 播種期(種を蒔く時期):3月中旬〜9月。(暖地では10月まで可)
● 発芽適温:15〜25℃(可能範囲5〜30℃)
● 生育適温:15〜25℃
● 栽培法:種子の吸水力が弱く、乾燥していると発芽しにくい。また発芽までに25℃で7〜10日、10℃以下だと15〜30日かかるので、その間乾燥させないこと。発芽後は早めに(1回目は本葉2,3枚。2回目は6,7枚)間引いて、地上部に葉を密生させすぎないこと。高温期の黒葉枯れ病とキアゲハの幼虫に注意。
● 播種法:好光性種子なので土をかけ過ぎて真っ暗になると生えない。
● 覆土:しない。代わりにモミがら等を薄くかけ濡らしておくとよい。
● 採種法:越冬させると10℃以下の低温に感じて花芽ができる。虫媒花なので他品種が近くにあると交雑する。白い花傘が熟して黄色くなったら刈り取る。種の毛は布袋に入れて揉むと落ちる。
● 発芽検定月:2021/5 発芽率:70%以上確認
● 種子寿命:短い。(冷暗所保存で2、3年)
● 休眠:採種後短期間休眠することがある。
● 種子保存法:充分乾燥させ乾燥剤と共に密封し冷蔵庫等に保管する。
※注意事項
1:種子を食用、飼料用に使用しないで下さい。
2:小児の手の届かない場所に保管して下さい。
3:直射日光を避け、涼しい所で保管して下さい。
野口勲氏プロフィール野口のタネ・野口種苗研究所代表
1944年生まれ。
全国の在来種・固定種の野菜のタネを取り扱う種苗店を親子3代にわたり、埼玉県飯能市にて経営。
伝統野菜消滅の危機を感じ、固定種のインターネット通販を行うとともに、全国各地で講演を行う。
著書に「いのちの種を未来に」「タネが危ない」、共著に「固定種野菜の種と育て方」等。
家業を継ぐ前には、漫画家・手塚治虫氏の「火の鳥」初代担当編集者をつとめた経歴を持つ。
野口のタネ・野口種苗研究所(http://noguchiseed.com/)
タネが危ない!わたしたちは「子孫を残せない野菜」を食べている。
いま世界の農家で使われているほとんどのタネが「F1」と呼ばれる一世代限りしか使えないタネ。そしてF1の中でもオシベがない「雄性不稔」と呼ばれる、生物学的には異常なタネが増えていると言います。
食糧生産の効率化のために増え続けるF1のタネ、私たちの食の安心や安全は守られているのでしょうか?
---- 雄性不稔植物を使ったF1種の作り方 ----
まず改めて簡単に用語のおさらいです。
● F1種:異なる性質を持つタネを、人為的に掛け合せてつくった、雑種の一代目のこと。異種を掛け合せてつくるイイとこ取りの種です。
● 除雄:作物が自家受粉(自分の花粉で受精すること)しないように雄しべを手で取り除くことを言います。F1種は「雑種」であるため、自家受粉されては目的の雑種がつくれないため、除雄が必要になります。
● 雄性不稔:植物の葯(やく)や雄しべが退化し、花粉が機能的に不完全になることを言います。人間で言えば、男性側に原因のある不妊症と同じです。
---- 雄性不稔植物はどのように生まれるのか? ----
とても便利な雄性不稔植物ですが、どのように生まれてくるのでしょうか?
ズバリそれは、突然変異によるミトコンドリア異常によって生まれてくるのです。
ミトコンドリアとは簡単に言えば、細胞のさまざまな活動に必要なエネルギーのほとんどを、直接あるいは間接的に供給する器官です。この、生物にとって必要不可欠なミトコンドリアに異常をきたすことによって雄性不稔植物が生まれてくるのです。つまり、今私達が口にしているものの多くは、このようなミトコンドリアに異常のある野菜ということになります。このような異常のあるものを食べて続けても体への影響は無いのでしょうか?
タネをつなごう固定種とは「固定された形質が親から子へ受け継がれる種」のことを言います。
つまり、親としていいものを選んで選別淘汰していき、そのいいものを遺伝的に固定していき、安定したものを栽培していくということです。それが京野菜などの伝統があり、個性を持った野菜として根付いています。
固定種の利点は、遺伝子が固定されているため、自家採種が基本的に可能であること。
野菜を成熟させて、種まで採ることは決して簡単なことではありませんが、私たちが食べているお野菜たちの一生を見守ることができるのはとても素晴らしい体験になるでしょう。
野菜たちは私たちに食べられるために育つのではなく、種を残して子孫を繋ぐのが彼らの一生です。種を残したいという植物たちのエネルギーは凄まじく、全く違う姿になるものもあります。そんな姿を見ることによって、改めて食べもののありがたさを感じることができるでしょう。