野口のタネ|ゴルゴ(バルバビエートラ)|根の断面が紅白で美しいビーツ
¥347 税込
根を水平に切った時の断面が紅白に分れて美しいのでサラダに最適。ビートは地中海原産。2、3世紀から栽培されてきたが、主に飼料用で、16世紀にドイツやイギリスでローマンビートとして普及した。
名称:ゴルゴ(バルバビエートラ) beet-root, garden beet, barbabietola ・ Beta vulgaris L.var.rubra
内容量:2ml,約80粒
蒔きどき 3から9月
種子加工 なし
種子消毒 なし
特 徴・用途根を水平に切った時の断面が紅白に分れて美しいのでサラダに最適なテーブルビート。(個体差により渦巻き模様が薄いものもある)収穫が遅れると球が割れるので、早めに(ゴルフボールから野球ボールぐらいまで)収穫する。
年輪模様を活かしてサラダやピクルスに。(過熱すると赤い色素が溶け出して全体が赤くなるが、もちろん煮物でも食べられる)若い葉も、茹でてからレモンとオリーブオイルで和えたり、バター炒めして食べられる。
育て方、タネの取り方採種地 茨城県
● 収穫期:収穫が遅れると球が割れるので、早めに収穫する。10℃以下の低温が続くと抽苔するので、早蒔きは避ける。
● 播種期:春と秋。(冷涼地では初夏蒔きして8,9月収穫も可)
● 発芽適温:8から30℃(11℃が最適)
● 生育適温:13から18℃が最適
● 栽培法:ビートは冷涼な気候を好む。発芽温度も比較的低いが、発芽後に10℃以下の低温に15日以上遭うと抽苔するため、早春の早蒔きは避ける。(秋冬の短日条件下では低温に遭っても抽苔しない) 土壌適応性は広いが膨軟な壌土に良品を産する。土壌酸度は弱酸性から中性がが適する。
● 播種法:直播き。発芽まで1,2週間かかる。
● 覆土:タネが隠れ発芽まで水分を保持できるよう。
● 採種法:秋蒔きして生育したビートの形状の良い物を選び、再び土中に埋めて、春の長日条件下で抽苔させ、結実後完熟したタネを刈り取り乾燥する。雌雄同株だが、雄しべ先熟で他家受粉する。
● 発芽検定月:2022/10 発芽率 75%以上確認
● 種子保存法:充分乾燥し低温低湿度の場所に保管する。
※注意事項
1:種子を食用、飼料用に使用しないで下さい。
2:小児の手の届かない場所に保管して下さい。
3:直射日光を避け、涼しい所で保管して下さい。
野口勲氏プロフィール野口のタネ・野口種苗研究所代表
1944年生まれ。
全国の在来種・固定種の野菜のタネを取り扱う種苗店を親子3代にわたり、埼玉県飯能市にて経営。
伝統野菜消滅の危機を感じ、固定種のインターネット通販を行うとともに、全国各地で講演を行う。
著書に「いのちの種を未来に」「タネが危ない」、共著に「固定種野菜の種と育て方」等。
家業を継ぐ前には、漫画家・手塚治虫氏の「火の鳥」初代担当編集者をつとめた経歴を持つ。
野口のタネ・野口種苗研究所(http://noguchiseed.com/)
タネが危ない!わたしたちは「子孫を残せない野菜」を食べている。いま世界の農家で使われているほとんどのタネが「F1」と呼ばれる一世代限りしか使えないタネ。そしてF1の中でもオシベがない「雄性不稔」と呼ばれる、生物学的には異常なタネが増えていると言います。
食糧生産の効率化のために増え続けるF1のタネ、私たちの食の安心や安全は守られているのでしょうか?
---- 雄性不稔植物を使ったF1種の作り方 ----
まず改めて簡単に用語のおさらいです。
● F1種:異なる性質を持つタネを、人為的に掛け合せてつくった、雑種の一代目のこと。異種を掛け合せてつくるイイとこ取りの種です。
● 除雄:作物が自家受粉(自分の花粉で受精すること)しないように雄しべを手で取り除くことを言います。F1種は「雑種」であるため、自家受粉されては目的の雑種がつくれないため、除雄が必要になります。
● 雄性不稔:植物の葯(やく)や雄しべが退化し、花粉が機能的に不完全になることを言います。人間で言えば、男性側に原因のある不妊症と同じです。
---- 雄性不稔植物はどのように生まれるのか? ----
とても便利な雄性不稔植物ですが、どのように生まれてくるのでしょうか?
ズバリそれは、突然変異によるミトコンドリア異常によって生まれてくるのです。
ミトコンドリアとは簡単に言えば、細胞のさまざまな活動に必要なエネルギーのほとんどを、直接あるいは間接的に供給する器官です。この、生物にとって必要不可欠なミトコンドリアに異常をきたすことによって雄性不稔植物が生まれてくるのです。つまり、今私達が口にしているものの多くは、このようなミトコンドリアに異常のある野菜ということになります。このような異常のあるものを食べて続けても体への影響は無いのでしょうか?
タネをつなごう固定種とは「固定された形質が親から子へ受け継がれる種」のことを言います。 つまり、親としていいものを選んで選別淘汰していき、そのいいものを遺伝的に固定していき、安定したものを栽培していくということです。それが京野菜などの伝統があり、個性を持った野菜として根付いています。固定種の利点は、遺伝子が固定されているため、自家採種が基本的に可能であること。
野菜を成熟させて、種まで採ることは決して簡単なことではありませんが、私たちが食べているお野菜たちの一生を見守ることができるのはとても素晴らしい体験になるでしょう。野菜たちは私たちに食べられるために育つのではなく、種を残して子孫を繋ぐのが彼らの一生です。種を残したいという植物たちのエネルギーは凄まじく、全く違う姿になるものもあります。そんな姿を見ることによって、改めて食べもののありがたさを感じることができるでしょう。