FOREST GARDEN 入門編 | 暮らしに豊かな森をつくる volume.01
¥1,200 税込
三宅商店では、森の再生をしていこうとしています。
どんな森にしていくのか?
現在、昔木々が売れるからと杉や檜などを植えました。
ところが、現在安価な海外産の木が輸入されて、伐採されることなく植わっています。
動物が食べられるものも全くない森になっています。
私たち、人間も大昔にはあったであろう、森からの豊かな恵みがなくなっています。
今から私たちができること。
この本は、その一歩を教えてくれていると思います(店主 はるな)
Forest Garden (フォレストガーデン)とは 、自然の中でもっとも生きものたちが豊かな状態である若い森をモデルに、様々な実りを収穫しながらも、その豊かさを持続的に再生しつづけるためにデザインされた森です
フォレストガーデンは、「フォレスト」と「ガーデン」という二つの言葉からできています。
フォレストは「森」、ガーデンは「庭」と訳されますが、もうひとつは「菜園」という大事な意味もあります。
ここでのフォレストガーデンとは、「森のような菜園」という意味です。
もしあなたが、料理好きなら食べられる森を、生き物好きなら生き物を招く森を、
DIY好きなら家の建材やクラフト資材になる森を、園芸好きなら美しい花や、色とりどりの植物で満たされた森をフォレストガーデンはそれを見る人によって、その見え方が変化します。
わたしたちは、暮らしの中で様々な生きものたちとコミュニケーションをとり、
それらの生きものたちが共に生かされあうフォレストガーデンをつくり、
一人ひとりが暮らしの中で願う世界を共に生み出していきます。
あなたは心の中にどんな森を思い描きますか?
パーマカルチャーとフォレストガーデン
フォレストガーデンを語るうえで欠かせない言葉が「パーマカルチャー」。
フォレストガーデンはこの「パーマカルチャー」のデザイン手法のひとつです。
パーマカルチャー(Permaculture)とは、パーマネント=形を保ち続ける・永続性
カルチャー=文化・生活様式・暮らしのための知識や技術を組み合わせた造語です。
日本にそのルーツの一部を持ち、自然と共に生きる世界中の伝統的な叡智を元に、オーストラリアで体系化されました。
自然と生きもの、そして人が大切にされ続けるための文化の創造と、
持続的な豊かさを育み続けるための仕組みを作るデザイン手法として、現在世界中で様々な領域に応用されています。
持続的な豊かさを育み続けるためのパーマカルチャーのデザインコンセプト
1. EARTH CARE
自然と生きものを大切にする。
2. PEOPLE CARE
人と自分自身、そして過去や未来の存在を大切にする。
3. FAIR SHARE
生み出された豊かさで、人々や多様な生きものたちの必要を満たす。
なぜ今、フォレストガーデンなのか?
わたしたちは今、気候変動、エネルギー、食糧危機など地球規模で起こっている様々な課題を抱えています。
なぜこんなことが起きてしまうのだろう?、これから世界はどうなってしまうのだろう?
という思いを持ったとしても、その問題に向き合おうとしてみたとき、
わたしたちは思わず目を背けたくなるかもしれません。
いったいどんなことをしたらいいの? 何から始めていいかわからない。
そんなとき、パーマカルチャーの考えである
「The Problem is the Solution!」という言葉を思い出します。
「問題こそが解決策そのものである」
「問題にこそ素敵な可能性が眠っている」という考えです。
私たちが直面する問題や課題は大きく見えるかもしれないけれど、
その問題こそが解決策となりうるんだ! きっと、わたしたちにもできることがあるはず。
地球規模で起こる様々な問題の奥には、実はすべていのちのつながりがある。
「フォレストガーデン」という手法を実践することが、
それらの問題とつながり、それに応えていくための 手段の一つとなっていくことを願いながら、
日々わたしたちは活動しています。