『GO WILD 野生の体を取り戻せ!』ジョンJ.レイティ&リチャード・マニング[著]
¥2,420 税込
進化のルールに照らせば、現代人のライフスタイルは、人間としての健康や幸福につながらない。
文明が進み、スマホやパソコンのOSがどんなにアップデートされようとも、あなたの体は20万年前から変わらない〈人類1.0〉のままだ。私たちは、野性的に暮らすように進化によって設計されている。
本書は、食事、運動、睡眠、思考、自然の中での暮らしを通して、読者のライフスタイルを再び野生化する指南書にして、ワイルドな生活革命のための一冊である。
そもそも野生の体には、癌も鬱も肥満も高血圧もない。その事実を人類の進化の観点から科学的かつ、包括的にとらえ、現代生活と人類の間に生まれた乖離を解き明かす本書は、人間の本来あるべき姿を導き出すマイルストーンになるだろう。
[目次]第一章 人類バージョン1.0 なぜ進化による設計は揺るがないのか
第二章 現代人を苦しめるもの 病気ではなく心身の苦痛
第三章 野生の食事 炭水化物と文明
第四章 野生の動き 動くことで脳を形成し、再形成する
第五章 野生の睡眠 眠ると調子がよくなるのはなぜか
第六章 マインドフルネス 野生の心に現れるもの
第七章 バイオフィリア わたしたちの最良の部分は自然の中にある
第八章 同族意識 わたしたちを結びつける分子
第九章 野生の脳 体が健康と幸せをつなげる仕組み
第一〇章 野生の体を取り戻せ わたしたちは何をしてきたか、あなたは何をすればいいか
単行本(ソフトカバー): 304ページ
出版社: NHK出版
発売日: 2014/12/19
サイズ: 18.6 x 13 x 2.8 cm
知識的「革命」の1冊!なぜ小麦を摂ることが身体にとってリスクなのかを詳しく知りたい方は、こちらの本をどうぞ。僕は、ここ3年読んだ本の中では矢部宏治さんの『日本はなぜ、「基地」と「原発」をとめられないのか』と並んで、この1冊がダントツの知識的「革命」でした。
さらに言うと、アスリート、医療関係など「身体のプロ」たちにこそ読んでもらいたい1冊でもある。多分、これを知ってると知らないとで、全くその後の方向性が変わって来る。科学の歴史の分岐点、みたいな研究だと思うんだよね。トレイルランブームの火つけの1冊。
店主Twitterより(3:24 PM - 13 Aug 2018)
著者ジョン J.レイティ / John J. Ratey, MD医学博士、ハーバード大学医学大学院臨床精神医学准教授。
ADHDを初めてわかりやすく説明した「へんてこりんな贈り物」(インターメディカル)をエドワード・ハロウェル医師と共著で、発表したほか、「シャドー・シンドローム 心と脳と薬物治療」(河出書房新社)、「脳のはたらきのすべてがわかる本」(角川書店)など著書・論文多数。ベストセラー「脳を鍛えるには運動しかない!」(NHK出版)により脳と運動の繋がりに関する世界的権威の一人となり、国立台湾体育運動大学非常勤教授も勤めるほか、定期的な有酸素運動教育の定着に貢献したとして、非営利団体PE4Lifeより最優秀支援賞を受賞。又Reebok社のActive Kidsアンバサダーや一般社団法人日本運動療育協会の特別顧問を勤めるまど、子どもの運動療育にも力を入れている。http://www.johnratey.com
リチャード・マニング / Richard Manningジャーナリストとして数々の受賞歴があり、これまでにAgainst the Grain, One Round Riverなど9冊の著書を刊行している。特に、環境、農業、貧困問題に詳しく、ニューヨークタイムスやロサンゼルスタイムス、ハーパーズマガジンなどに執筆するほか、モンタナ州立大学「ネイティブの子どものためのトラウマ治療センター」上級研究員として、子どもの貧困とトラウマについてたびたび執筆している。
訳者野中香方子 / Kyoko Nonakaお茶の水女子大学文教育学部卒業。主な訳書に『脳を鍛えるには運動しかない! 』(NHK出版)、『双子の遺伝子』『エピジェネティクス 操られる遺伝子』(ともにダイヤモンド社)、『137億年の物語』『移行化石の発見』(ともに文藝春秋)、『2052 今後40年のグローバル予測』(日経BP社)、『わたしたちの体は寄生虫を欲している』(飛鳥新社)、『ヒトゲノムを解読した男』『生き物たちは3/4が好き』(ともに化学同人)などがある。